Vol.6 『世界最高品質の白トリュフ!』
こんにちは、リヴィオ・ヴォゲラです。寒くなりましたが、皆さん、風邪など引いてませんか?ネイヴェ村は今月に入って大雪が降りました。日没も早く、あっという間に夜の闇が訪れるこんな時期は、温かい夕食の団欒が何よりの楽しみです。

さて。ここネイヴェ村はイタリアワインの王様「バローロ」で有名なアルバ村の近くにあります。「アルバ」の名前を世に知らしめているもう一つの特産物、それが「白トリュフ」です。「アルバ産白トリュフ」と言えば、「世界最高品質のトリュフ」の代名詞。10月から12月にかけて、地元では町のごく普通の食材屋の店頭に見事な白トリュフが並びます。特に毎年10月の週末はあちこちでトリュフ祭りや見本市が開かれ、町中はトリュフの濃厚な香りと人々の熱気でちょっとしたパニック状態(!?)になるんですよ(笑)。会場ではトリュフの販売はもちろんのこと、キノコ、サラミ、チーズ、オリーブオイル、ジャム、蜂蜜などの特産物がズラ〜っと並び、家族連れや観光客で大賑わい。焼き栗屋や仮設レストランには長蛇の列が出来ていました。僕が訪れた会場にはトリュフ型のアドバルーンまで登場してましたよ!
 
トリュフは松や樫の木の根に共生する珍しいキノコで、気温や土質など繊細な条件が整わないと成長しないため、「森のダイアモンド」とも言われます。もちろん、土の中から人間が見つけるのは至難の業で、トリュフ狩りには特別に訓練されたトリュフ犬がよく使われます。貴重なお宝だけにトリュフが採れる場所は他言無用。家族代々で内密に受け継がれる「家宝」なのだとか。羨ましい話です。ちなみにトリュフは雨が降った日に生まれ、約1ヶ月ほどで食べられる大きさに育つそうで、「雨の多い年は良質のトリュフが採れる」とか「秋雨がその年のトリュフの相場を左右する」とも言われています。今年の白トリュフの相場は小売価格で1kg=2000〜2500ユーロ前後だとか。…果たして、日本の皆さんの食卓まで届く頃にはいくらになっているのかなぁ?
残念ながら同じ年のトリュフとブドウの出来はまったくの正反対で、ワイナリーを営む我が家にとっては胸中複雑なんですが、「白トリュフの料理に飲み頃のバローロやバルバレスコを合わせて楽しむのがピエモンテ流」だとすれば、美食家にとってはどっちに転んでもハズレがない話なんですよね。ということで、毎年この時期には世界中から観光客が絶えない仕組みになっているようです。
町ではこうしてトリュフの話題で大いに盛り上がっているのですが、僕たちのような一般家庭の食卓に上ることは滅多にありません。特別な記念日や偶然手に入った時ぐらいかなぁ…さすがに高価だからね(涙)。でも、そんな「特別」な時に僕が選ぶ白トリュフの楽しみ方は「タヤリン」という極細の手打ち卵麺にたっぷりと白トリュフを削る料理、コレに限ります。ちなみに、これは絶対にバターソースが好相性。豪快かつ贅沢に白トリュフをかけるのがイイんですよ。何てったって「特別」だから。そしてワインはもちろん、ウチのバルバレスコで、ね。

では皆さん、どうぞ素敵なクリスマスと新年を!また来年!!
Ciao!。

©Ritz ITABASHI 2006
プロフィール
12月20日(火)のブドウ畑
晴れ 午後7:00
気温:2℃ 湿度:65%
「ワインはステンレスタンクから大樽へ移りました」
バックナンバー
Vol.1 『はじめまして!ぶどう便りをお届けします』
Vol.2 『Buona Vacanza !(よい夏休みを!)』
Vol.3 『初公開!マンマの秘伝レシピ』
Vol.4 『ネイヴェ村は収穫真っ盛り!』
Vol.5 『新酒と栗の季節です!』
Vol.6 『世界最高品質の白トリュフ!』
Vol.7 『2006年はトリノオリンピック!』
Vol.8 『春のスタート・ダッシュ!』
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