| 今回の研修生は、総勢19人、平均年齢は26歳。専門学校を卒業してすぐ来た者もいれば、10年以上日本のレストランでシェフをしていたベテランも混じっている。思いも夢も様々だが、イタリア料理に魅了されてここまでやってきたことだけは、みな同じ。そんな彼らにICIFでの研修やイタリアで感じたことなどを語ってもらった。 |
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実はイタリアに来て最初のうちは思ったほどおいしい料理に出会えなかったんです。すごい感動というのがなくて。でも、ある外来のシェフが紹介してくれた料理がものすごくおいしかった。聞くと、いろいろな国をまわって勉強してきたそうなんです。私には同じことを一途にしてきた人がりっぱで、あちこちを転々としている人はいい加減というイメージがあったのですが、彼の話を聞いて、考え方が変わりました。これからもいろいろな食材を見たり、人々との交流を楽しみにしています。 |
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食材の勉強は日本でもしましたが、その扱いや食べ方がイタリアではとても深く文化と結びついているように思います。日本ではどうしてもなんとかの切り方、作り方といったノウハウが多いんです。ここでは、それ以前に食材について、勉強します。牛は何種類あるのか、子牛なら何ヶ月のものをいうのか、イタリアではいつから子牛を食べるようになったのか? そういったことから食と文化の関係を考えることができるのです。また、生きることと食べることは離れられないということも実感しました。一切れのパンでも大切にという文化がイタリアにはあります。例えば、肉のすじや骨などは全部だしをとるのに使いますし、野菜くずのようなものもブロードに使います。見習いたい面はたくさんありますね。 |
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私は日本でのシェフ経験はありませんが、いつも友人を呼んで料理を作っていました。回を重ねて、会費制になったくらいなんです。最初500円から始めたのが、2000円近くに。メニューも8品くらいで、しかもおみやげ付き。知らない同士が集まったり、自分がキッチンに立っている時、後ろでみんなが楽しそうに話をしているのが、うれしいんです。その中でロマンスが生まれたこともあるんですよ(笑)。楽しい雰囲気で食事をするときっとそうなりやすいんでしょうね。だから仕事としてでなくても、ずっと料理に関わっていきたいと思っています。 イタリアでは、その土地、その土地に文化がありますよね。ICIFでは、いろいろな地方からシェフがやってきて、それぞれのユニークな料理を教えてくれました。今度イタリアを訪れた時には、近所のおばちゃんたちに、その土地の味を教えてもらえたりできたらいいなと思っています。また、イタリアに来て感じたことは、野菜がとてもおいしいこと。しかもおいしく見えるんですよ。並んでいる野菜をとっても、まるで「私を見て!」といっているみたい。日本では、きれいに陳列されているけれど、なんだか整列されすぎて、型におさまっているでしょう。そういうところにも、大きな違いがあると思いましたね。 |
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僕は2年前にもICIFで研修を受けたんです。でも、中途半端だったという後悔があって、もう一度来ることを決めました。何しろその時は、実習先のリストランテでことばが通じず、何を言われても全然頭が回転しなかった。だから、ものをひとつとってくることすら、ままならなかったんです。
だから、今回は自分の中の真剣味が違います。前回は、少し甘くみていました。まだまだイタリア語は、自分のいいたいことを伝えるまでにはなりませんが、納得のいくものにしたいと思っています。 |
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