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古代ポンペイの人々の食事は1日に2回。朝食抜きで昼食は軽くすませ、ディナーにゆっくりと時間をかける。トリクリニウム(3台の寝台のある場所)と呼ばれる食堂は夏用と冬用があり、夏は中庭に面した風のとおる涼しい食堂で、冬は室内の暖かい食堂で、コの字型に置かれた寝台に横たわりながら、高価な食材を使った豪華なメニューを楽しんでいた。
タイ、スズキ、メバル、ウツボ、イカ、タコ、エビ、ウニやムール貝、ホタテ、カキなどの魚貝類、豚やイノブタ、鹿やウサギ、カモ、アヒル、クジャクなどのさまざまな肉、豊かな大地で育まれたイチジクやリンゴなどの果物、野菜類‥‥‥。モザイク画を見ると、今の日本と変わらないくらいさまざまな食材が用いられていたことがわかる。
美食家たちの胃袋はポンペイで採れるものだけでは飽き足りず、イギリスやスペイン、黒海地方などから食材を取り寄せた。また、肉はすべて食べ尽くすのではなくその動物の一番美味しい部分だけを食べていた。その上もう食べられないほどお腹いっぱいになると、食べたものを吐いて、次なる料理を味わったのである。
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