イタリアから届きました 2003年3月21日公開 映画「Pinocchio」特集
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イタリアから届きました。
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大人のための現代イタリア講座『ピノッキオ』 トスカーナとピノッキオ
大人のための現代イタリア講座 『ピノッキオ』
 『ライフ・イズ・ビューティフル』で、世界中を笑いと温かい涙に包みこんだ俳優兼監督のロベルト・ベニーニ。彼の最新作が『ピノッキオ』だと聞いた以上は、劇場に足を運ばずにはいられない。ディズニーにはできないイタリア人による本物の『ピノッキオ』、笑わせながら泣かす男ベニーニの『ピノッキオ』、高まる期待を胸にイタリア人の子供たちとともにミラノの映画館に並んだ。

 ピノッキオ役には監督もつとめたベニーニ本人、悪友ルチニョーロに「イタリアのキムタク」と『アエラ』でも紹介されたキム・ロッシ=スチュアート、かなりイタリアB級映画に詳しくないと知らないお笑いコンビ、フィキ・ディンディアもチョイ役で出演。

 これらの配役を奇才ベニーニが煮込んでできた『ピノッキオ』は正真正銘のイタリア映画!!!寓話であるはずの『ピノッキオ』が、いつのまにやらコテコテのイタリア映画になっていた。禿げかかったピノッキオ=ロベルト・ベニーニ(50才)がラブリーな衣装を着てスクリーンいっぱいに跳ねまわり、キム・タク=スチュアートがロバに、そしてベニーニ映画にかかせないおいしいとこどり、ベニーニの妻兼俳優のニコレッタ・ブラスキはブルー・フェアリー役。

 コテコテの笑い、コネコネの配役、クネクネの大げさな手振り。マーケティングを無視し、大衆に媚びない『ピノッキオ』を一緒に映画館で観てしまったイタリア人の子供たちよ、君たちは五十路のおじさんの演じるピノッキオに感情移入できたか?しかし君たちには寓話よりもはるかに大切な「イタリア社会の現実」というものを肌で感じとれたはずだ、今のイタリアを知りたい大人たちのための映画を通して。
ミラノ在住・堀込玲
 
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