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![]() ヴェルディの有名なオペラ、椿姫の「乾杯の歌」で歓呼される「ゴディアーモ、ゴディアーモ」。ゴディアーモはイタリア語で「おおいに楽しもうよ」という意味。自分の人生をいかに演出し楽しむかという、イタリア人の生き方をあらわすエッセンスのような言葉かもしれません。イタリア人なら誰でも口ずさめるこの歌は、今このひとときをこころゆくまで楽しみ、謳歌しようという歌なのです。イタリアの人たちに比べ、どうも私たち日本人は何につけゴディアーモするのが苦手。自己表現も得意ではないし、自分の欲望に対してもあまり忠実ではないようです。けれども、もう少し人生を積極的に楽しめたら、もっとゴディアーモできたらどんなにいいでしょうか。でも、どうやって?オペラにはその答えが隠されています。 オペラというと何かとても高尚で難しいもの、と考える方もいるかもしれませんが、本来は大衆芸術、誰もが楽しむことのできる懐の深いエンターテインメントです。その音楽や歌い手の声の響きはもちろん、舞台装置や衣裳のきらめき、開幕前や幕間の華やいだ空気、幕が閉じた後の余韻に至るまで、あらゆる感性に満ちていて、そのすべてを丸ごと味わうのがオペラならではの贅沢な世界です。ワインでいうならばフルボディの濃密な味。なにも肩ひじ張る必要はありませんが、味わい尽くすにはもそれなりに気合いを要します。一筋縄でいかない奥深さがまたオペラの魅力なのかもしれません。オペラには一度はまると逃れられない魔力があるといいます。オペラは人生を映し出す鏡のようなもの、喜怒哀楽のドラマや人生のすべてが凝縮されているからです。つまりオペラは人生の縮図。いろいろな経験を重ねてからのほうがより深みを増すという、これもまたワインのように熟成期間を必要とする芸術なのだと思います。だから「今からオペラだなんてもう遅い」なんていうことはありません。 杉並区を拠点としたプロの演奏家と舞台制作に関わるスタッフで構成されたグループ「ラ・ヴォーチェすぎなみ」は、2003年の杉並公会堂の改築の際のファイナルコンサート「オペラに乾杯!」のプロデュースを契機に発足しました。「オペラを通じて人生をゴディアーモしよう!」それが、私たちの結成の動機です。合唱団「コーロ・ラ・ヴォーチェすぎなみ」とともにオペラを一緒に楽しみたい、楽しんでもらいたいという意図のもと、プロ、アマ問わず一体となってオペラの舞台を作り上げることを目標としています。そして2004年6月、記念すべき第1回の自主公演「カヴァレリア・ルスティカーナ」を行い、2日公演は両日ともに満員御礼の大盛況のうちに無事終えることができました。初めての試みだったにもかかわらず、それはほとんど奇跡的な出来といえるものだったと自負しています。出演したソリストや裏方のスタッフはプロですが、合唱団はアマチュアで、全員初めてのオペラの舞台に立つという経験をしたのです。総合芸術であるオペラには多くの人の力が必要。舞台に立つ方も、裏方のスタッフもすべての人たちの情熱が結集してはじめてひとつの舞台を作り上げることができるのです。もちろんチケットを買って見に来てくださる観客の皆さまの力も大切です。いろんな局面を乗り越えながら、皆でひとつのものを一緒に作り上げていくのは、格別な達成感があるものです。準備期間は長くても、舞台の本番は一瞬。その一瞬のためにすべてが注がれる打ち上げ花火のような感覚がなんともいえない醍醐味です。たしかにオペラは観るのも、演じたり創るのもどちらも一度経験したら病みつきになる禁断の味に違いありません。 |
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| (ラ・ヴォーチェすぎなみ企画制作/角井典子) |
| ■募集要項 |
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