イタリアが今も忘れない、深くて哀しい傷あとをベルトルッチと並ぶイタリア映画界の巨匠マルコ・ベロッキオが描き出す―。1978年に実際に起こった「アルド・モロ元首相誘拐暗殺事件」。このイタリア最大の「事件」を誘拐犯である武装グループ赤い旅団の若い女性メンバー、キアラの視線で捕えています。そこにあるのは事実の探求ではなく、人間性への信頼と希望。2004年のイタリア映画祭にも登場した話題作が待望の日本一般公開です。
 
1978年ローマ。キアラは、フィアンセと共に新しいアパートに移ってきた。一見ごく普通の生活を送っているかのように見える彼女だったが、実はその新居の中で「赤い旅団」の一員として、誘拐したモロ元首相を匿う役割を担っていた。刻一刻と変化する状況の中、やがてキアラは、自分たちの信念に人を殺す権利があるのかと苦悩するようになる。そしてメンバーからモロ処刑の判断が下されたその時…。
赤い旅団は1970年に誕生したイタリアの極左武装集団。当初の主な活動はミラノやトリノでの極右勢力に反対する労働組合の支援であった。若年層の高い失業率や挙国一致体制への不満などを背景に勢力拡大を狙うが、労働者からの支持が得られず次第に過激な武力闘争に傾斜していく。
 
1978年3月16日、赤い旅団は、キリスト教民主党の党首アルド・モロを誘拐。右派と共産党の歴史的な合意の立役者であったこの政治家は、彼らの目には反動勢力と、修正主義者と非難されたプロレタリアートの代表との、耐え難い馴れ合いの象徴と写った。55日間の監禁の後、アルド・モロは1978年5月9日に殺害された。
4/29(祝)、4/30(日)各日、入場先着300名様にイタリアで一番売れているパスタ「バリラ・スパゲッティ」がプレゼントされます。(提供:日本製粉株式会社)
『夜よ、こんにちは』“イタリアに迫る”トークショー開催
 ◎5月13日(土)18:50の回上映前
  「イタリア人ジャーナリストの眼で見る“モロ事件」
  ゲスト:ピエール・ルイジ・ザナッタさん(イタリア国営通信社東京支局長)
 ◎5月19日(金)18:50の回上映前
  「“夜よ、こんにちは”に込められたベロッキオの夢」
  ゲスト:押場靖志さん(学習院大学講師・元NHKテレビイタリア語会話講師)
 ◎5月26日(金)18:50の回上映前
  「イタリア人にとっての“モロ事件”」
  ゲスト:モニカ・ブレッサッリアさん(NHKテレビイタリア語会話出演者)
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