ついに免許取得のための実技試験が来た!これに合格すれば即免許証を手に出来る!!が、試験は朝6時半開始。なんでこんな時間になったのかには、ちゃんとワケがある。本来は平日の午後に行われるのだが、その日は夏休み前の最終試験ということで、土曜日に行われる特例が出た。試験が行われる住宅街の近くでは、土曜に市場がたつ。それもかなり大きな市場で、午前中ずっとその地域には渋滞が見込まれる恐れありと判断され、その前に試験開始と決定されたのだ。
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| 私たち4人の氏名が記載された免許取得技能試験公式書類。 |
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それにしても6時半は早い・・・・・・。我が家の2つの目覚まし時計は2歳の息子に壊されてしまっていたので、どうやって起きるかも問題だった。朝6時前に目覚めるという姑にコールを頼み、私は携帯電話のアラームを設定して寝ることに。学科の時とは違ってすぐに眠りについたが、まだ真っ暗なうちに電話が鳴って目を覚ました。『え?もう6時前??でもなんだか早いような気が・・・』と寝ぼけつつ受話器を取ると、日本の友人からだった。「早朝試験で寝坊したら困ると思って電話してみたの!ちょうどいい時間でしょう?」という彼女の声を聞きながら、時計を見るとまだ4時半・・・・・・。どうやら時差の計算を間違え、1時間早く電話してしまったようだ。彼女の気持ちは涙が出るほどうれしかったが、「ありがとう・・・でもまだ寝れるから後1時間寝る・・・・・・」とすぐにもう一度床についた。
一度目が覚めてしまったので、寝入ることは出来なかったが、それから1時間ちょっと、横になって精神的にリラックスできたことは良かったと思う。そして5時45分に姑から電話があった時は「もう起きてたのよ。だって日本の友人が時間を間違えて4時半に電話してきて起こされちゃったし!」と笑って話をすることが出来た。エスプレッソをいれて、それをダブルで飲み、より一層身体を目覚めさせた。我が家から教習所までは徒歩でもたった10分。だから6時15分に出れば間に合う。朝食を取ると鈍りそうだったので、そのまま向かうことにした。主人も息子もまだ寝ていたが、主人は私が出かける前に起き出して"In bocca al lupo!"(グッドラックの意)と送り出してくれた。
明るくはなっていたが、まだ人通りも少ない道・・・・・・。早朝に一人歩きする東洋人女性をからかうためか、トラックの運ちゃん達が続けざまに声をかけてくるのを無視しながら教習所に向かった。夜の一人歩きはしないけど、早朝もかなりコワイな…と思いながら早足で教習所に着くと、まだ中にはペッピーノ氏しかいなかった。「こんな早朝に試験が行われること、今までもあったんですか?」と聞くと、「ない」という即答。本当に今回は特例だったようだ。そうしてペッピーノ氏と雑談していると、エレナが到着し、ロサーリアもやって来た。いつも超明るい彼女たちも、さすがに試験前とあって多少ナーバスになっているのを感じる。いや、単に眠かっただけかもしれないが・・・・・・。マリアだけが定時より遅れたが、それも数分の事で、試験を受ける人間はすべて揃った。後は試験官たちの到着を待つばかり・・・・・・。
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| 試験前の記念撮影。朝6時半開始ということもあり、全員スッピンお化粧なしで揃ってしまった。エレナとロサーリアは「試験終わったら家に戻ってまた寝るから」と言っていた。 |
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そして教習所の前にランチャYがキーーっと停まり、中から2人の男性が降りて来た。一人は体重120キロはありそうな巨漢で、アメリカで成功したナポリ人俳優のバッド・スペンサーにそっくり。そしてもう一人はもっと年上で白髪細身のインテリな感じのする紳士風男性だったが、巨漢も紳士も眉間にしわを寄せ、キっとにらみつけるような視線をしていた。ペッピーノ氏と挨拶を交わしながらも、発するのはふた言み言・・・・・・。その間もずっとコワイ顔をしているのだ。私たち女性4人組は、その様子にたじろぎながら、『いよいよ試験なんだ!!』とますます真剣になっていった。もう誰もジョークなど言わない。笑い声など全くない。
真っ先に呼ばれたのは、ロサーリア。運転に問題のない18歳の彼女が一番手となり、紳士試験官を後ろに、ペッピーノ氏を横に出発!エレナ、マリア、私の3人は巨漢バッド・スペンサー氏の運転するランチャに乗り込んで後ろについていく。でも・・・バッド・スペンサー氏のあまりの威圧感に、皆、終始沈黙したままだった。どうなる、試験?!次回はついに最終回!!
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アキ・ダモーレ
主婦・グラフィックデザイナー
東京出身。1991年よりイタリア在住。ナポリをこよなく愛し、人口4万のナポリ郊外の町に、ナポレターノの夫とハーフの息子と共に暮らす。イタリア生活紹介サイト「io」はほぼ毎日更新!
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