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免許取得への第一関門は視力検査だ。私は左目が弱視で、眼鏡やコンタクトでは矯正できない視覚障害を持っている。右目は正常なので日常生活には困らないが、日本では、健常な目だけで左右どれだけ視界が確保できているのか調べる特別な検査を受けないといけないらしい。だから、イタリアではどういう扱いを受けるのか、検査前は心配でならなかった。 |
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| お喋り好きな陽気な眼科医の先生。「え?写真撮るの? 正面向いたらダメだよね。プロフェッショナルは目線外して斜めを向く、これで決まり!」と言いながらポーズをつけているの図。 |
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眼科医を前に、すぐに私は「先生、実は左目に問題がありまして、ええと…なんて言うんでしたっけ…」と『弱視』の意味の『ambliopia』という単語を調べ、電子辞書を見せた。すると先生は「シニョーラ!!」と叫んだので、弱視の検査はやはり大変なのか?とドキリとした。
「いやー、驚き!マンマミーア!日本はハイテクな国だとは思ってましたが、やはりそうなのですね!長年この仕事をしており、ロシア人やアラブ人、アメリカ人など世界各国の人に会いましたが、こんなコンパクトな電子辞書を持って検査にやってきたのは、シニョーラ!あなただけ!日本人のあなただけですよ!いやー、まったくスゴイですね〜!!」。大声を出されたので何事かと思えば、単に電子辞書に感心していただけなんて!!陽気な眼科医のお喋りに急に気が抜け、私もざっくばらんに話をするようになった。
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肝心の弱視はというと、まるで問題がなく、右目はコンタクトをすれば十分な視力があること、左目は弱視でも全く視力がないわけではないから日常生活に支障がないことを説明したら、それでOKだった。事前の心配も何のその、あっと言う間に検査は終わってしまった。お喋りの方が何倍も長かっただろう。
呆気ないほど簡単に視力検査が終わった事を家族に報告すると、「え?視力検査なんてするの??」と、義姉がビックリしていた。彼女が免許を取ったのはもう15年ほど前になるが、検査はなかったという。「視力について教官が書類に書き込んでいたのは、ちゃんと覚えているわよ。コンタクトを使っていたけど『眼鏡等の指定はしないでおくよ。そうしないと検問の時、レンズを取り出して見せろ、なんていう警官もいるから面倒でしょ?』と言って裸眼でOKにしてくれたの」と話してくれた。
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| ナポリの下町。通行禁止の小道にひしめく駐車中の車。歩行者も通れない?! |
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ああ、なんとアバウト!!しかし、検査と言っても検眼表は誰でも入室できる部屋にあるので、検査前に暗記もできるし、学科の授業でパネルやモニタを自分の席から見られれば、標準的な視力はあると判断され検査なしなんてこともあったのだろう。もちろん現在は検査なしはあり得ない(と、思う)。とにもかくにも不安だった視力検査を無事クリアし、次はいよいよ学科に突入である。 |
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アキ・ダモーレ
主婦・グラフィックデザイナー
東京出身。1991年よりイタリア在住。ナポリをこよなく愛し、人口4万のナポリ郊外の町に、ナポレターノの夫とハーフの息子と共に暮らす。イタリア生活紹介サイト「io」はほぼ毎日更新!
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