L'angolo di Matteo L'angolo di Matteo
Vol.04 イタリア人のバカンス事情
 Ciao! マッテオです。みなさん元気でしたか?
僕はRomaでの音楽コンクールのコーディネイトをしたり、CDの録音(友達とバンド活動をやっています)したりと、とても忙しくしていました。
 ついこの間まで、映画の紹介など、秋からのプロモーションのために東京にいました。東京はとても蒸し暑いね。だけど室内はクーラーがガンガンに効いていてとても寒い。打ち合わせで移動するたびに暑いのと寒いのが繰り返すので、マッテオは少し体調が悪くなりました。しかも僕が東京で仕事をしていたのに、会社の上司も同僚もみんなバカンス中!せっかくいい報告ができたのに、まったく、もう!
 まあ仕方ないね。だって今はバカンスの時期だもの。僕たちイタリア人にとって、夏のバカンスは特別だから。
1960年代、第2次世界大戦の敗戦から経済が好転し、人々は少し豊かになって、海辺に家を買うのがブームになりました。子供たちは6月の中旬から9月の中旬まで、約3ヶ月間夏休みがあるし、会社員も当然のように1ヶ月ほどのバカンスを取ることができました。自分の別荘だけでなく、両親、友達、大家さんなどの別荘を点々としながら、夏の間はずっと海辺で過ごす。僕達のお父さんお母さん世代はそんな生活を目指してがんばりました。
 僕が子供の頃は英語を習うために、イギリスなどでのサマースクールに行ってたよ。友達何人かで一緒に行くこともあったし、楽しかったな。あと、インターレイル(ヨーロッパ各国を格安で回れる電車のチケット)片手にユースホステルに泊まりながら、いろんな国を見て回る人も多くいます。だいたい14〜15歳になったら一人旅を始める人が多いかも。夏に初めてのことを体験しよう!という気持ちが強いからかな。もちろん、初恋やファーストキスも夏のバカンスの時期が多いのです。
 ここ数年は経済危機で、水道光熱費も上がったし、ミネラルウォーターも3年前の2倍ぐらいするけど、海に行くのはみんな止めないね。観光業の人でもシフト制で2週間ぐらいは休むみたいです。
昨年辺りから30〜40代の人たちの間でトレンドになっているのは、友達5〜6人で海辺の部屋を借りること。別荘代も高くなったから、部屋がいくつもあるマンションをみんなで借りて、一緒に(または交代で)週末を楽しんでいます。それでも家賃が月5,000ユーロから1万ユーロぐらいするので、1人では借りられないけど、共同でなら、という苦肉の策だね。みんな何をしているのかというと、ビーチで1日遊んだり、おいしい魚を食べたり、夜はディスコに行って踊ったりしています。
 イタリアでは日焼けをしたい女性が多くいます。それはなによりまず、「日焼け=ステータス」だから。昔は「日焼けしている=炎天下で過酷な労働をしている貧民層」という意識があったけど、今は夏に日焼けしていないと、バカンスに行く余裕もないほど貧乏なのかと思われてしまう。「今年は○○に行ってきた」とバカンス自慢できないようではカッコ悪いのです。これも50年代以降変わってきた考え方で、日焼けしている方が健康で裕福だとみんなが思うようになったのです。
それに、やっぱり日焼けしているとモテます。その為に日焼けサロンに通う人もいます。現代のイタリア人女性は老化や皮膚ガンなど、体に良くない影響がある事がわかっていても、日焼けした肌をなかなかあきらめる事ができないようです。
 さて、僕、マッテオの今年のバカンス予定は特にありません。仕事とはいえ、大好きな日本に行けたし、最近忙しかったから特別どこかに行きたいとは思わない。移動プランを立てるだけで億劫になっちゃうからね。
僕の借りているアパートはローマのカンポディフィオーリ広場の近くにあって、広いterrazza(屋上バルコニー)があるんだ。レモンの木もあるし、眺めは良いし。ここで昼寝でもしながら本でも読もうかな。
友達がサルデーニャの別荘に誘ってくれているので、海が恋しくなったら行くかも。まだ分からないけど、できるだけのんびりしたいのが僕の希望です

それではみなさん、素敵な夏休みを。Buona Vacanza!

マッテオ

プロフィール
ナポリ東洋大学政治学部で日本や中国の政治経済を学び、日本に興味を持つ。足利義満を敬愛し、ヨシミツと名乗る日本通。2004年12月よりイタリア国営放送Raiの海外部門Rai Trade日本代表。ローマ在住。猫が好き。
プロフィール
バックナンバー
イタリアの人気番組や芸能事情など旬の情報を連載中!
Vol.1 イタリアのバラエティー番組事情
Vol.2 サンレモ音楽祭
Vol.3 イタリア映画祭2005
Vol.4 イタリア人のバカンス事情
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