 |
|
 |
 |
 |
イタリア人の食卓といえば…、家族がグルリとテーブルを囲み、その中にマンマがデンとかまえて、自慢の料理を取り分ける。その料理をいただきながら、笑ったり、神妙な顔つきになったりして、ひとりひとりのおしゃべりに家族みんなで一喜一憂する、そんな情景を思い浮かべてしまいます。このことわざの意味は、そんな愉しい食卓をイメージすれば、自ずと予想がつくのでは。直訳は、食卓では歳はとらない、つまり、楽しくて、おいしい食事は健康の源であり、いつまでも若々しくいられるという意味です。
このことわざをきっかけに、今年4月にボローニャを訪れたというベルリッツ・マーケッティング担当の菊池さんに、こんなお話を伺いました。
「ボローニャに行ったのは、4月半ば。サマータイムで日が長くなっているので、友人と二人、街のあちらこちらを長時間散策し、ようやく夜9時半頃に、なんということのない大衆食堂へ入ったのです。地元の人たちには人気の隠れ家的なリストランテらしく、平日なのに、お客さんであふれかえっていました。席についたのは10時過ぎ。前菜のプロシュートから始まって、パスタに、子羊のオーブン焼きに、ドルチェまでしっかりたいらげ、ほっとして、手元の時計を見るとそろそろ12時。そこで初めて周囲を見渡したところ、店内は大盛況。これからメインの分厚いステーキにかみつこうという男性3人組やら、エスプレッソを片手に親密に話し込むカップル。確かあそこは、私たちが店内に入ったときには、すでにドルチェを食べてたはずのファミリー。その隣では、5、6人のグループが着席して、前菜、パスタ、メインと次々にオーダーしているではありませんか…。共通して言えることは、みんな実に表情が豊かで、食卓に愛があふれているとでもいいましょうか…、実に見事な食べっぷり。しばらくそれにみとれてしまったほどです。」
ところで、「食事くらい、ゆっくり食べようじゃないか」と掲げる「スローフード」運動が、日本でも注目されています。ご存知の方も多いと思いますが、これは10年前に北イタリアのとある田舎町で始まりました。単なるグルメ志向とは違い、伝統的食材、良質な食品を守ること、それらを提供する生産者を支援すること、消費者、とくに子どもに、味について教育することを目標に掲げた運動です。A
TAVOLA NON SI INVECCHIA、こんなことわざを今も大切に伝えているイタリアですから、こういった運動も至極自然に生まれたのでしょうね。 |
 |
 |
|