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ところで、農耕民族の日本人の感覚には「今日の卵より明日のチキン」と逆さまにして、目先の利益よりも将来の大きな利益を見据えましょうの方が、なんだかことわざとしてピンときませんか? このことわざに根本的な考え方の違いを垣間見たような気がしました。プラス、このことわざが直接的に意味するところではありませんが、「今が一番大事」というイタリア人の心理をいい当てているな、とも。
その例をひとつ。イタリア人の友人とクラブに行ったときのことです。クラブ入りは夜11時、そして深夜3時をまわっても一向にお開きの様子なし。お気に入りの音楽が流れれば「また踊るの〜?」という私の視線などおかまいなしに激しく踊り、新しいワインが開けば、「もうフラフラなんですけど…」という私を横目にすかさずグラスを差し出す。深夜3時は私にとって明日の筋肉痛と二日酔いが頭をかすめる時間。
ところが、イタリア人のみなさんは、今このときを楽しまずしてどうするのと言わんばかりの盛り上がりよう。もちろん、こういった光景を目の当たりにするのは一度や二度のことではありません。その度に感心しています。(少し呆れてもいます。)
とにもかくにもこのことわざを上手く使えると、「君、わかってるね」とイタリア人からニコリとされると思いますよ。
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