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| ――まず今回のイタリア代表チームの特徴を教えて下さい 「伝統的にイタリアのプレイスタイルは鍵をかけるという意味の『カテナチオ』と呼ばれ、ディフェンスの意識が非常に高いチームです。勝負にこだわる国民性もあって、1対0で守りきる試合が美学とされています。しかし、これはなんとかしのいで勝つということではなく、守りきるという自信に裏打ちされているものです。彼らは国内リーグであるセリエAで、世界でもトップクラスの攻撃陣を相手に毎週のように試合をしてきていますから、自然と鍛えられ実績が自信へとつながっています。 もちろん、今回もその堅い守りは健在です。ディフェンスの要、ネスタを中心に相手の攻撃陣を苦しめることは間違いありません。 しかし、今回のチームが今までと決定的に違うのは、攻撃陣のタレントがとても豊富であるということです。残念ながら日本でも人気のあるロベルト・バッジョは選ばれませんでしたが、逆に彼に頼らなくても多くの攻撃のバリエーションを持っているということです。デル・ピエロ、インザーギ、トッティら彼らの個人技で、しかも少ない人数で得点する事が出来るために、守備に多くを割くことが出来る。すなわち勝ち残っていく確率は、非常に高いと言えます。 チームとしてもまとまりがあり、珍しくといってはなんですが不協和音もきかれません。これは、トラパットーニ監督の人柄によるところが大きいのかもしれません。彼は、イタリアサッカー界では伝説のような人で、国民からもマスコミからもそして選手たちからも愛されています。日本でいうと、前巨人監督の長嶋さんのような感じでしょうか。発言がユニークなところがあるので、そんなところも共通しているかもしれません。バッジョを代表から外す決断も、彼以外の監督がしていたら相当バッシングを受けていたはずです。チームとしてのネガティブな思考を取り除く役割を果たしていると思います」 ――逆に不安な要素はありますか 「強いてあげるのであれば、順調すぎるということぐらいでしょうか。実際、前評判が低い方が活躍をしているのです。前回優勝した1982年のスペイン大会でもそうでした。チーム同様に評価の低かったロッシが、シンデレラボーイの働きをして3度目の優勝に導きました。最近では、準優勝した2000年の欧州選手権でグループリーグすら突破できないと酷評されていました。非常に贅沢な悩みなんでしょうが、他に不安要素が見あたらないほど、今回のイタリアチームは充実しています」
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