Buono Buono!!
  最初にイタリアを訪れたのは実りの秋。空は高く、オリーブ畑にはさわやかな風がふき、葡萄畑にはたわわにブドウが実っていました。初めて訪れた国なのに、不思議と懐かしい気持ちになりましたが、旅を続けるうちに、その理由がわかりました。食に対する思い、家族に対する愛情、日本が失いかけたものがイタリアにはあるような気がします。夕暮れ時にはどこからともなく老人たちが集い、時間が穏やかに過ぎていく… そんなイタリアの魅力に触れたくて、私はまた再びイタリアへと向かいます。  
文・写真:村松 溶子

Risotto con Funghi Secchi 干し椎茸のリゾット
初回はイタリアで出会ったおいしいリゾットをご紹介。日本で手に入れやすい干し椎茸を使います。イタリアではきのこは食卓に欠かせない食材のひとつ。秋にはトリュフやポルチーニが代表的ですが、国内で採れるきのこは800〜1000種類にものぼるといわれています。
■ 材料(2人分)
1カップ
干し椎茸 20g
(水につけてもどしスライス)
スープ (顆粒)
  (固形)
大さじ1
1/2
長ねぎ(みじん切り) 10cm程度
自然塩 少々
黒粒胡椒(ひきたて) 少々
パルミジャーノ 大さじ1

■ 作り方
1: 米は研がずにそのまま使う。
2: 干し椎茸は水にもどしたら絞ってスライスする。汁はこし、水を足して6カップにし、沸騰させてスープの素を溶かす。このスープは冷めないように弱火にかけておく。
3: シチュー鍋にオリーブオイルと長ねぎを入れ、炒める。長ねぎが透き通って香りが出たら、米を加え、米にしっかりオイルがまわり半透明になるまで炒る。最後に椎茸をいれ軽く炒める。
4: (2)の熱いスープを、お玉2杯程度加えしずかに混ぜ、中火で煮込む。混ぜ過ぎると粘りが出てしまうので、要注意!
5: 米が水分を吸い込んだら、お玉一杯程度のスープを加える。これを、米の中央にやや芯が残る程度にやわらかくなるまで繰り返す。スープが足りない場合は熱湯を加える。
6: 塩・胡椒で味を調え、最後にパルミジャーノを混ぜ込んで食卓へ。
   
  簡単付け合わせ:ズッキーニ(1本)を5mm程度の輪切りにして電子レンジで2分弱。塩・胡椒・オリーブオイルをかける
 
■ ワンポイント
イタリアではアルボーリオ(arborio)と言う日本米に似たお米を使いますが、日本のお米で十分おいしくできます。ただ、研がずに使うので、できるだけ無農薬のものを。あまり粘りのない品種が向いています。私は山形産有機栽培の「ひとめぼれ」*を使っています。その他の食材もなるべく無農薬栽培の安心でおいしいものを使うよう心掛けています。
オリーブオイルはウンブリア地方の有機オリーブオイル「Trevi」**を使いました。このオイルはキノコと相性が良いようです。
シイタケは普通のもので十分ですが、あれば肉厚のドンコで。もちろんポルチーニで作ればさらにイタリアの味。その場合は長ネギよりもタマネギが合います。
スープの素は種類によって味に違いがあるので、味をみながら加減してください(スープで飲むときより若干薄めが目安)。ベジタブルでもビーフでもOKですが化学調味料や合成甘味料の入ってないものを。
パルミジャーノがなければバターや生クリームを使っても。
ワインは軽めの赤からミディアムボディーが合います。
  ■ 入手先
*新宿タカシマヤ・米ショップ「おこめたうん」 http://www.foods.co.jp/okome/
**山中油店 http://www.yoil.co.jp/shouhin2/index.html
  次回の更新は10月18日(金)。『ウニのパスタ』をお届けします。お楽しみに!
目で楽しむイタリア
  シチリアで購入したかわいいエスプレッソカップには、葡萄と、葡萄の葉に見立てた木苺の葉をかざり、懐かしい秋のイタリアを少しだけ食卓に。もちろん目で楽しんだ後は、食後にデザートとして!  
   
プロフィール
村松 溶子(むらまつ ようこ)
  毎年2週間ほどのバカンスをイタリア各地で過ごす。「食」へのこだわりは相当なもの。「Buono Buono」では、身近な食材で作れるシンプルなイタリア料理を中心に提案。

「グローバルに考えて
ローカルに生きる」
縁あって地球の日本に生まれ育ちました。だからこの国の伝統や文化を大切にしたい。縁あってイタリアと出会いました。だからイタリアのことも理解し身近に感じていたい。二つの国には食文化や手仕事にたくさんの共通点があるし精神的にわかりあえる部分も大きい。だからスローフード運動のようなものを通じて、一緒に少しでも世の中の軌道修正ができればと思っています。
 
   
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