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マリオ・フリットリさんは今をときめくイタリアンシェフ。白金台のレストラン“ルクソール”の料理長だ。料理の味と美しさに加えて、甘いマスクも印象的なマリオさん。在日20年、テレビやマスコミにひっぱりだこだ。日本人の心ををしっかりと捕らえるマリオさんの目に、日本はどのように映っているのだろう。
「ビジネスチャンスが溢れている」どうやらこれが彼にとって日本の、いや東京の一番の魅力のようだ。「time is money」「life is short」「ストレスと戦いながら成長するんだ」など、日本人ビジネスマンさながらの言葉が次々と飛び出し、“人生は楽しんでなんぼ”のイタリア人イメージを持ってインタビューにのぞんだ私はすっかり圧倒されてしまった。 |
イタリアではたとえばレストラン営業の権利をいったん得ると、その権利の持ち主が亡くなるまでほぼ同じ状態で経営を続けることが求められるらしい。それは外観、内装、メニューにまで及ぶ。テリトリーがあってそうそう簡単に第二号店を出店することもできないそうだ。イタリアは意外にも窮屈。“自由奔放でおおらか”な国というイメージの強いイタリアだったが・・・。
イタリア食文化の地域色に富んだ多様性や伝統は広く知られるところだが、古いものを良しとされるとそれを守ることに重きが置かれ、進化のチャンスにはあまり恵まれないようだ。日本のように、特に東京では常に時代のニーズに応え、変化し続けないと自然淘汰されていくのに比べれば、腹をすえて伝統的料理を極められ、それは素敵なことのように思う。
でもそれを“快”ではなく、“苦”と感じてしまったマリオさんは、東京を自分の舞台として選んだ(もっとも来日のきっかけはスカウトだったらしいが)。「同じメニューを一ヶ月も続けたくない」と彼は言う。そのスピード感、展開が速いと言われる東京で求められている以上のものかもしれない。
彼は日本人スタッフのことを「真面目、正確、ディテールにも気を使うことができ、すばらしい」と言っていた。その言葉から、彼のスピードと斬新なアイデアに、日本人スタッフがしっかりと応え、今の“ルクソール”が発展していることがうかがわれる。覚悟を決めて日本で暮らす、その迷いのない姿勢からは、誰しもを巻き込んで昇りつめる、竜巻きのようなエネルギーを感じた。 |
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リストランテ“ルクソール”について詳しくはこちら↓
http://www.luxor-r.com/
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岩波えり子
「日本人は電車の中でだれも話しかけてくれない」という、あるイタリア人の言葉が印象に残る。
イタリアの電車の中っていったい?澄みきった青い空、おおらかな人々、おいしい料理に漠然と憧れるイタリア関連超素人。 |
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