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例年になく異常なほどの猛暑が続いている。こう暑いとクーラーを入れなければ人間らしい生活ができない、とイタリアの各地でクーラーが使用されている。イタリアのクーラーは「ちょっと一息つけるかな」という感じで、日本に比べると設定温度は高い。それでも全国でクーラーをつけるため、深刻な電力不足に悩まされることとなってしまった。イタリアは国民投票で原子力発電を廃止して以来、火力発電や風力発電などの自然発電だけではまかなえない不足分を原子力大国であるフランスから輸入していた。ところが、この猛暑によりフランスでも電力が例年以上に必要となり、輸出エネルギーに制限が加えられてしまったのである。
このエネルギー不足にどう対応すべきか。イタリア人の考えることは非常に単純でもありまたドラスティックでもある。何と「1日1時間ずつ可能な限りの電気供給を止めてしまう」という方法で解決策を見出そうというのである。第1日目は6月26日に実行された。各都市により時間帯は違うものの、約1時間停電状態となり、予想以上の大混乱を巻き起こしてしまった。
ヴェネト州では州議会が始まりイッリ会長がスピーチを始めたところで停電、マイクも使えず1時間、暗い中でひたすら電気の復旧を待ったのである。他にもエレベーターや電車に閉じ込められたり、信号が一斉に止まったりなど様々である。しかしこれ以外に方法はないと1日1時間の停電状態は続くのである。関係者は「いくら市民に知らせてあったとはいえ、誰にとっても初体験ゆえに予想以上のパニックが起きてしまいましたが、明日からはひとつ優位なこともあるのです。どういったことが待ち受けるかをすでに体験したのですから、あとは慣れてもらうしかありません。他に方法がないのですから」とコメントする。
病院施設などは、緊急時のための自家発電およびエネルギーストックがあるが、この状態を続けていくのは困難であり、特別に停電対象区域から外してもらうように動いている。
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