|
6月18日、ミラノにて、イタリア国立ファッショングループの会長から、イタリアファッション産業の動向が発表された。約38,000人が職を失い、約710億9,700万ユーロの総売り上げであった2002年から、さらに今年は約2.5%の減少だという。そしてもう一つ心配なことは、イタリア国内で生産されている総量は約8.7%減少しているということ。現在のところは、2003年の景気回復兆候は見られず、明るい兆しが見えてくるのは2004年の後半期からだという。
日伊の関係を見てみよう。日本も経済低迷からなかなか抜け出せないでいるが、イタリアからの輸入については、2001年、2002年と驚くほどの増加が見られる。これは「日本におけるイタリア2001年」のプロモーションのせいか、最終消費者である国民にイタリア製品が浸透したからなのか、ドイツ、フランス、イギリス等ヨーロッパ製品の輸入が著しく減少している中、イタリアだけが増えているのだ。そして、目下の課題は、イタリアの商品をどう日本に定着させていくかであり、ビジネスマンたちは頭を悩ませている。
ボローニャに住む経済産業学者は「イタリアと日本というのはビジネス形態が全く違うので非常に困難な面も多々あります。小企業が大半を占めるイタリアにとって大切なことは、商品の良さを認識してもらう努力を怠らないこと。そして日本側は、イタリアの小規模経営にあわせた小さな単位から試してみる勇気を持つことだと思います。さまざまな形でトライしてみて失敗を重ねながらそれでも少しずつ前進する勇気が必要なのではないでしょうか。日本の場合、一度、取り引きしてしまうとそれが永遠に続くような感覚にとらわれ、また永遠に続けられるような相手を探すので条件も異常なほど厳しくなる傾向があるように思います。お互いが『違う国家・違う文化・違うメンタリティー』ということを前提に小規模から投資をする勇気が必要なのではないでしょうか」と分析している。
|