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6月12日、15時にアンコーナからローマへ向かって離陸するはずのアリタリア航空機で爆発物が発見された。出発寸前に匿名電話があり、航空警察が駆けつけた。機内にてたばこの箱ぐらいの大きさのものが4つ発見され、中には爆薬とその仕掛けが組み込まれていた。事件当初、爆発しなかったのはバッテリーの接触不良と考えられていたが、捜査の結果、興味深いことが浮上してきた。通常、一般人が匿名電話をかけることができるのは112番もしくは113番(日本でいう110番か119番)である。しかしこの電話は関係者しか知らされていない内線番号にかかってきていたのだ。事実、9月11日の同時多発テロから飛行場の警備が数倍も厳しくなったことからみても、外部の人間が爆発物をもって入国審査を通過できたとは考え難い。現在、警察はこの事件を「爆発させることが目的ではなく威嚇することが目的であり、だからこそ爆発させずに連絡してきた」と推察している。しかしながら、警察は「すべての可能性をあたってみる必要がある」との見解だ。そして、今回の件に関係するのではと見られる事件が2つ浮上している。
ひとつは、昨年の12月6日に起きた爆発未遂事件。容疑者はブラジル人ヤオ・ポール・ヂュルータ氏39歳と考えられているが、国際警察に手配する間もなくあっさりと国外逃亡をされてしまい、現在行方不明。彼は空港内に今回のような爆発物を仕掛けたが、未発に終わったため幸いにも新聞紙上を賑わすこともなく処理された。しかし今回の爆発物と種類が酷似しているため、彼に疑惑の目が注がれている。
ふたつめは、ロシア・ウクライナ・マフィアの復讐である。アンコーナ空港は96年には“愛の飛行場”と異名をとるほど、東欧系の女性を運ぶチャーター便が多かった。実際に週に一度は若い女性約200名を乗せた便が到着していたのであるが、この組織そのものがアンコーナ近辺の地下組織と手を組んでいた東欧系マフィアである事が発覚。彼女たちも、ベビーシッターや店員及び学生と名乗りながら、結局は売春組織に組み込まれていってしまっていたのである。政府発令によりこのチャーター便が着陸できなくなったとき、
怒ったのはロシア・ウクライナ・マフィアだけでなく、何と土地のイタリア人も政府発令反対運動を起こしたのである。表向きは「彼女たちは洋服や靴を沢山買っていたので町の活性化に役立っていたのに・・・・・」というものであるが、実際には一体誰と誰が地下組織で手を組んでいるのか分からないところが怖い。警察の捜査は着々とすすんでいるものの、まだ何も明確なことは分かっていない。
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