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落書きを消す使命
ミラノ近郊に住むIT技術者のアンジェロ マンデッリさん(54歳)が、週末にローラーと塗料を抱えて壁の落書き消しに出かけるようになって10年になる。費用は全て自腹というボランティア活動だ。ミラノのチェルトーザ通り、北ミラノ鉄道の列車、駅、マンションなどの落書きをこつこつと消してきた。えせアーティストが描いた汚い落書きを消して、町をきれいにしたいという使命感が彼を支える。作業を見た人々が問題意識を持ってくれればと願っているという。塗料は5キロで25ユーロと割高だが石英入りの品質のいいものを使い、30分で高さ3m、幅7~8mのペースで元々の壁の色を塗っていく。このところ当局がセキュリティーの問題として落書きを取り上げたことや落書きに対するより厳しい罰則の適用が検討されていることは、彼にとって嬉しいニュースだ。反対に、落書きをアートと評価する批評家に対しては怒りを表し、「あんなものがアートですか?芸術はキャンバスの上に描くもの。ミケランジェロもラッファエッロも壁になど描かなかった」と語る。ちなみに最も多い落書きは、ベルルスコーニ首相批判とミラン賞賛、愛の告白とのこと。
 

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協力 田村 恭子
川上 伴恵
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