11月10日(木)、東京・神田の社団法人日本ソムリエ協会本部で日本ソムリエ協会、イタリアソムリエ協会共催のイタリアワインブラッシュアップセミナーが開かれた。
イタリアソムリエ協会会長のソムリエドヌール受賞に伴う訪日記念として、「イタリア エノガストロノミアの今後」と題したセミナーにはソムリエ会員役60名が集まった。
まず前イタリアソムリエ協会副会長であり、ソムリエ講師としても高名なロベルト・ベニーニ氏からのイタリアワインの現在について講義があった。Ferrari社のスプマンテやDonna Fugata社の赤ワイン「タンクレディ」など4種類のワインを順番に解説。北から南までバラエティに富むイタリアワインの特性を示しながら、イタリアソムリエ協会で近年重点を置いているという、ワインの分析用語などソムリエ活動に有益な情報を丁寧に説き明かした。
続いてオリーブオイル協会のロベルト・デッリ氏によるオリーブオイルの講義。3年ほど前から「オリーブオイルをワインのように評価しよう」という動きが活発になり、イタリアソムリエ協会としても本格的に分析や評価方法を整理、この活動の普及に努めている。会場ではトスカーナ産の2005年初搾りオイルとバジリカータ産の2003年に瓶詰めされたオイルをテイスティング。今まではオリーブオイルは瓶詰されてから1年以内に消費されるものという固定概念があったが、品質のしっかりしたものであれば数年後でも味わい深く、ワインのように“熟成”していく可能性もあることを示した。
また「好みはあるが」と断った上で、種を除いてから搾る「デノッチョラート」という製法で作られたデリケートなオリーブオイルが全体的に高い評価を受けるようになってきているなど昨今の傾向についても触れた。
イタリア人講師から話を聞ける貴重な機会とあって、質疑応答でも活発な質問が飛び交った。これらの最新情報が彼らプロフェッショナルから消費者へと伝わり、より身近にイタリアワインやオリーブオイルを楽しめる機会が増えるだろう。イタリアソムリエ協会と関係者の精力的な活動に感謝したい。 |