CULTURE カルチャー
イタリアで新たに2ケ所が世界遺産に
 
[2004/07/29up]

トスカーナ州のヴァル・ドルチャ(Val d' Orcia)、ラツィオ州のチェルヴェテリとタルキニアにあるエトルリアのネクロポリ(死者の町)が2004年、ユネスコの世界遺産に新たに登録された。これでイタリアの遺産登録数は39となり、スペインの37を抜いて世界一となった。

■ヴァル・ドルチャ(Val d' Orcia)
シエナ市の南東30〜60kmにわたって糸杉並木やブドウ畑、オリーブ畑が広がる牧歌的な田園地帯。中世からルネッサンス時代にかけて形成された集落の街並みや城などが、オルチャ川とその支流の作り出す渓谷や周囲の田園と美しい景観を織りなし、多くの芸術家を魅了してきた。中世の主要道路フランチジェナ街道はおおむね現在国道2号線としてヴァル・ドルチャ地方の中心を通っており、その沿線付近にラディコファニ(Radicofani)、カスティリオーネ・ドルチャ(Castiglione d'Orcia)、サン・クウィリコ・ドルチャ(San Quilico d'Orcia)、ピエンツァ(Pienza)、モンタルチーノ(Montalcino)など、中世時代からの歴史のある芸術の町がある。この5つの町全域が「ヴァル・ドルチャ美術・自然・文化公園(Parco Artistico Naturale e Culturale della Val d'Orcia)」になっており、大部分が自然保護地域に指定されている。景観の保護とともに農業、観光などの地域経済の発展にも注力しており、農家、農園の多くはアグリトゥリズモを経営している。またモンタルチーノは「ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ」という銘柄のワインの産地としても有名。




■チェルヴェテリとタルキニアにあるエトルリアのネクロポリ(死者の町)
(Etruscan Necropolises of Cerveteri and Tarquinia)

紀元前9〜2世紀頃にトスカーナ州、ウンブリア州西部、ラツィオ州北部一帯に栄え、極めて高度な文明生活を営んでいたエトルリア。タルキニアとチェルヴェテリにある大規模なネクロポリ(「死者の町」を意味する墳墓の遺跡のこと)は、エトルリア文化の偉業と独特な死生観、宗教観を現代に伝えている。

チェルヴェテリ(Cerveteri)の町から2kmにあるネクロポリでは、エトルリアの家を再現したようなトゥムロ(円形の台の上に土をもりあげた塚)とよばれる墓と広場が、まさに生前の世界と同じような街並みを形成。保存状態も良くモニュメンタルなネクロポリである。

タルキニア(Tarquinia)の町の東2kmの丘には、紀元前6世紀頃の地下墳墓がおよそ6,000もあり、そのうち200ほどは内部の壁が色鮮やかな壁画で飾られている。一般公開されている墓はごく僅かだが、日常生活を生き生きと描いた芸術的にも質の高いフレスコ壁画を見ることが出来る。

(アクセス)
チェルヴェテリ:ローマからアウレリア街道沿いに北西へ44km
タルキニア:チェルヴェテリからさらに北西へ50km(ローマからは96km)





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