ENTERTAINMENT エンターテイメント
トリエステ・オペラ初来日記念イベント 第4回開催!
初めて逢うイタリア・トリエステ「オペラと文学」
[2003/4/9 up]
3月20日(木)、Bunkamuraオーチャードホールで、トリエステ・オペラ初来日(2003年6月公演)記念イベントが開催されました。会場はなんとオーチャードホールの舞台。参加者たちはいつもは客席から眺める舞台上に、実際のオーケストラ同様に着席。異空間の体験をしてほしいというBunkamuraのオリジナリティあふれる趣向を凝らした企画に参加者一同感激。

ゲストには、大のオペラファンでありイタリア通の作家、島田雅彦さんと1月におこなわれた「タンクレディ」のプレミエ公演の取材にトリエステを訪れた音楽評論家の黒田恭一さんを迎え、トリエステの魅力について楽しいトーク・セッションが繰り広げられました。

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■Love Italyユーザーの声

プレゼントありがとうございました! 行ってきましたBunkamura!

ここへはミュージカル観劇で一度行った事があり、響きのよいホールだな〜と思っていましたが、今回はそのステージにオーケストラと同様の席を設けていただいてのトークセッション。なんという超変化球ワザ! 面白い趣向でしたね。

トリエステ(Trieste)というと、イタリアの東の端。その街の名を覚えるのに、なんとなく物悲しいといったイメージから“悲しい”(Triste)という単語で強引に語呂合わせをしていたのですが、実際にその郷愁が作家たちを導き寄せるようだというお話は興味深いものでした。

特に、島田雅彦氏の朗読する、詩人ウンベルト・サーバの“メランコリア”は感慨深く・・・ 日本人女性でイタリアで活動されていた須賀敦子さんの詩集でそれを見つけることができるそうです。

途中休憩と称して用意していただいたワインとチーズ。通常、観劇の際であれば、ホワイエにてシャンパンといったシチュエーションでさえ、今回は舞台控えにてセッティング。まさに、オペラと文学を“舞台裏から”垣間見られるといった具合でどんどんとこの催しの罠にはまっていったのでした。

さて、後半は今回初来日となるトリエステオペラの核心部分。少々のワインが気分を高揚させていることを差し引いてもあまりある内容。特に、黒田恭一氏のほれ込む、メゾ・ソプラノの声といったら・・・ ほんの少しだけ上映された録画の一部が我々を黙らせたのはいうまでもありません。私は別段、オペラに関して知識があるわけでも何でもないのですが、本当に凄いものに接すると勝手に身体が乗り出してしまうのだなぁと、実感しました。

名門歌劇場であるトリエステ・オペラが引っさげる題目も、やはりトリエステ出身にして当代随一のバルチェッローナが最高に輝く作品という、とっても“トリエステ!”な内容。総合芸術であるオペラをその街の文化・芸術と誇るトリエステが街を上げての力一杯のアピール! だてにBunkamuraに乗り込んでくるわけではないということか・・・

イタリアは小さな、それゆえに美しい光を放つ街々が集まる宝石箱のよう。どれもがたいそうな大上段に構えなければいけないモノばかりでもないところにその面白さがあるのでしょう。この夕べは、その面白さへの招待状のようだと感じた素敵な夕べでした。

(岡田幸司)

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