「都市を読む」第一人者として知られる、法政大学工学部建築学科教授 陣内 秀信氏が、「シチリア<南>の再発見」(淡交社)を出版。11月18日(月)、九段下のイタリア文化会館ホールで行われた出版披露セレモニーには、イタリア大使館公史参事官グレンツェル氏、イタリア文化会館々長カンパナーノ氏、東京造形大学教授渡辺真弓氏、日本生活文化交流協会会員ら多数の関係者が出席した。
シチリアは古くから「文明の十字路」といわれるほどさまざまな民族が行き交い、常に外国勢力の支配下に置かれてきた。そのため人々の生活は苦しく、貧しかったものの、南部らしい明るさと美しい自然に恵まれた都市でもあった。国家統一後は、近代化、産業化に乗り遅れ、後進性ばかりが取り上げられていたが、近年、パレルモやシャッカ、シラクーザなど、シチリア各地の旧市街で、長年閉鎖されていた建物が修復されるなど、再生の動きが見られている。本書では、タオルミーナ劇場やアレトゥーザの泉、アポロン神殿、ノルマン城などの古代遺跡や名所だけでなく、町の構造やそこに住む人々の暮らしぶりに注目しながら、蘇りつつあるシチリアの魅力を紹介している。
陣内 秀信氏は、1973年に政府給費留学生としてヴェネツィア建築大学に留学し、ユネスコのロ−マ・センタ−で研修。帰国後は、東京大学工学部助手を経て、現在は法政大学工学部建築学科教授教授をつとめている。主な著書は、『東京の空間人類学』(筑摩書房)、『都市を読む・イタリア』(法政大学出版局)、『ヴェネツィア・・水上の迷宮都市』、『南イタリアへ!』(講談社)、『都市の地中海』(NTT出版)他多数。
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